設定用PCとTerminal Systemを直接Ethernetケーブルで接続し、http://<Terminal Systemのコンピューター名>.local/config/
にアクセスしても設定画面が表示されない場合は、以下の解決方法を順に試みてください。1つ実行して解決しなかったら、次の方法を実行してください。
※ なお、以下の図のようなログインダイアログが表示された場合は、Ethernetによる接続は成功していますので、この記事の手順は必要ありません。
設定用PCとしてWindowsを使用する場合の注意
この手順では、設定用PCとしてWindowsを使用する場合、バージョンが「Windows 10 1803」以上である必要があります。
(「1803」より前のバージョンではmDNS(multicast DNS)の機能が使用できないため、 .local
の付くURLを使って接続先を指定することができません。)
「1803」より前のバージョンのWindowsをご使用の場合は、Terminal Systemと設定用PCを直接接続するのではなく、それぞれを同じネットワーク(職場のLANなど)に接続して、ネットワーク経由で設定を行ってください。方法については、 ローカルネットワーク(職場のLANなど)経由でTerminal Systemの設定画面にアクセスしたい を参照してください。
確認手順
確認1: 設定用PCがプロキシサーバーを使用する設定になっている場合は、設定を解除してください。
Windowsの場合
タスクバーの検索ボックスに「プロキシの設定」と入力して設定画面を開き、プロキシの設定を解除します。
Macの場合
[システム環境設定] > [ネットワーク] を開き、[Ethernet]を選択します。
[詳細]をクリックし、[プロキシ]タブで、プロキシの設定を解除します。
確認2: 他のブラウザーでアクセスできるか確認してください。
Chromeブラウザーを使って接続できない場合は、Chrome以外のブラウザー(Edge、Firefox、Safari等)で接続してください。別のブラウザーでは接続できることがあります。
確認3: 設定用PCがEthernet以外のネットワークに接続していないか確認してください。
例えば、設定用PCがWi-Fiにも接続されていた場合は、Wi-Fiの接続を無効にし、Terminal SystemとのEthernet接続のみを有効にしてください。
確認4: 設定用PCで、EthernetのIPv6が有効(Macの場合は[リンクローカルのみ])になっていることを確認してください。
Windowsの場合
タスクバーの検索ボックスに「ネットワーク接続の表示」と入力してネットワーク接続コントロールパネルを開き、 [イーサネット]のプロパティを開きます。
[インターネット プロトコル バージョン 6(TCP/IPv6)]をオンにします。
Macの場合
[システム環境設定] > [ネットワーク] を開き、[Ethernet]を選択します。
[詳細]をクリックし、[TCP/IP]タブで、 [IPv6の設定]を[リンクローカルのみ]にします。
確認5: 設定用PCでpingコマンドを実行して、パケットがTerminal Systemに到達することを確認してください。
Windowsの場合はコマンドプロンプトまたはPowerShellで、Macの場合はTerminalで、以下のコマンドを実行します。
ping <Terminal System のコンピューター名>.local
パケットがTerminal Systemに到達しない場合は、mDNSが使用できていない可能性があります。
確認6:(Windowsの場合のみ)インターフェイスメトリックを確認し、Ethernetの優先度が高いことを確認してください。
PowerShellを起動して Get-NetIPInterface
コマンドを実行し、「イーサネット IPv6」のInterfaceMetricの数値を確認します。
InterfaceMetricの数値が小さいネットワークが優先されます。「イーサネット IPv6」のInterfaceMetricが、IPv6用の設定の中で最小であることを確認してください。
「イーサネット IPv6」のInterfaceMetricがIPv6用の設定の中で最小でない場合は、以下のように操作して、最小になるように設定してください。
現時点でIPv6用の設定の中で最小の値をメモしておきます(上の図の例の場合は15)。
タスクバーの検索ボックスに「ネットワーク接続の表示」と入力してネットワーク接続コントロールパネルを開き、 [イーサネット]のプロパティを開きます。
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「インターネット プロトコル バージョン 6(TCP/IPv6)」を選択し、[プロパティ]をクリックします。
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[詳細設定]をクリックします。
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[自動メトリック]をオフにして、インターフェイスメトリックを入力します。 さきほどメモした数字よりも小さな数字を入力します(この例の場合は14や10など)。
[OK]を3回クリックして、[イーサネット]のプロパティ設定を終了します。
再度、PowerShellで
Get-NetIPInterface
コマンドを実行し、InterfaceMetricが変更されていることを確認します。
ここまでの手順を実行してもTerminal Systemにアクセスできない場合は、Terminal Systemと設定用PCを直接接続するのではなく、それぞれを同じネットワーク(職場のLANなど)に接続して、ネットワーク経由でアクセスしてください。方法については、 ローカルネットワーク(職場のLANなど)経由でTerminal Systemの設定画面にアクセスしたい を参照してください。